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コラム

2024.08.29

【DX用語解説】ブロックチェーン、信頼性の高いデータ管理の実現

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デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業・公共など多くの分野で進んでいる中、データの信頼性を担保するための技術としてブロックチェーンが注目を集めています。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは、複数のコンピュータがネットワークを形成し、様々な記録を暗号技術を用いながら分散して記録することで、高いセキュリティと透明性を確保する分散型データベース技術です。記録されたデータは改ざんが非常に困難であり、データの信頼性が必要な分野での活用が期待されています。

ブロックチェーンとDXの関係性

信頼性が重要なデータの管理

ブロックチェーンは改ざんされにくいという特徴があるため、信頼性を強く必要とするテーマでの活用が期待されています。1つの例として仮想通貨があります。仮想通貨を利用や保有する時にそのデータや履歴が簡単に改ざんされてしまうようではその通貨を信頼して活用することができません。ブロックチェーン技術を活用することでデータが改ざんされにくい状態を作ることでこういった課題を解決しています。

また取引履歴の分野でも活用が期待されています。金融・保険などその履歴を厳重に管理し、不正や改ざんをされないようにする必要があるものをブロックチェーン技術を活用してデジタル上での処理を可能にできる可能性があります。

これまで特にデータの信頼性を理由にデジタル化を進めることが難しかった分野でも、ブロックチェーン技術によってDXが推進されることが期待されています。

業務効率化

スマートコントラクトと呼ばれる事前に指定されたルールに従い自動的に動作するプログラムを活用することで、契約や取引の自動化が可能になります。あらかじめ定めたルールに基づいて自動的に取引を実行するため、手続きの中で人的リソースが不要となり、コスト削減やオペレーションミスの回避などが期待できます。

公共分野における各種手続き、保険金の支払い手続き、不動産の所有権移転手続きなど様々な分野で、デジタル化による簡素化・効率化の検討・実用化が進んでいます。

新たなビジネスモデル

ブロックチェーンによって独自のトークンを発行することで「トークンエコノミー」の構築が可能になります。トークンエコノミーはいわゆる通貨に依存せず、独自のデジタル通貨によって作られる経済圏です。中でもNFT(非代替性トークン)については、データが改ざんされにくいブロックチェーン上に所有権の証明書を記録することでデジタルコンテンツの所有権データの管理を行うなど、実装が進んでいる分野です。

今後も所有権など権利の保有者管理、真贋や公認などの鑑定情報、ファンクラブなどのエコシステムなど様々な分野で、デジタル化による新たなビジネスの創出が期待されています。

ブロックチェーン活用検討時の課題

ブロックチェーンは技術的な難易度が高いほか、セキュリティ対策や法規制への対応など複数の観点で検討を行うことが必要です。

技術的な難易度

ブロックチェーンは高度な技術であるため、実装においてはその仕組みを深く理解し適切な技術選定を行う必要があり、開発に携われる技術者も限られます。またネットワークすべてのサーバにデータを保存するため処理時間の問題があるなど、必要とされるサービスレベルを実現するためには多くの技術的課題を解決しなければならない可能性があります。

セキュリティ

ブロックチェーンは分散型であるため、従来の中央集権型システムとは異なるセキュリティ対策が求められます。分散型ネットワークの参加者にはデータが見えてしまうため、暗号化はされるとしても機密性の高い個人情報等を扱う場合には、十分な対策が必要不可欠です。

法規制

ブロックチェーンに関する法規制は、国や地域によって異なり、常に変化しているため、最新の情報を把握し、法規制に対応するためのシステムや手続きを導入する必要があります。

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この記事の著者

マイクロウェーブ マーケティングチーム

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