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コラム

2023.07.07

Webガバナンスとは? 解説から具体的な手順とポイント

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誰もがネットを日常的に利用するようになった現在では、Webサイトは、顧客やパートナーとのコミュニケーションと関係構築において非常に重要なチャネルです。多数のグループ企業や部署で構成されていたり、グローバル展開をしている企業の場合、複数のWebサイトを運用している事が当たり前になっており、これらの構造が適切に整備されていないと企業のブランドイメージや目標が適切に伝わらない危険があります。
そこで重要になってくるのが、ウェブ上での活動を適切に監督し、管理する仕組みです。その仕組みの事を「Webガバナンス」と呼びます。本コラムでは、Webガバナンスの概要や仕組みづくりのポイントについて解説します。

WebガバナンスとWebガイドラインの違いについて

Webガバナンスを検討される際によく混同されるのがWebガイドラインです。
WebガバナンスとWebガイドラインは、ウェブサイトやオンラインプラットフォームの運営と管理に関する異なる側面を指す異なる概念です。

Webガバナンスは、ウェブ全体の運営と管理に関連するポリシー、ルール、プロセス、および原則に関する仕組みの事を指します。

一方、Webガイドラインは、特定の組織やプロジェクトにおけるウェブの設計、開発、運営に関する具体的な指針やルールの事を指します。例えば、ウェブサイトのスタイルガイド、コンテンツ管理の手順、ブランドガイドライン、アクセシビリティのガイドラインなどの事を指します。

要するに、Webガバナンスはウェブ全体の運営と管理に関連する幅広い規則と原則の体系を指し、Webガイドラインは特定の組織やプロジェクトにおける具体的なウェブ関連の指針やルールを指します。

Webガバナンス策定のメリット

企業のウェブサイトにおけるWebガバナンス策定の最も重要なメリットは、「WEBサイト運用の確実性と安定性を実現できること」です。
具体的には下記のような項目があげられます。

1. 一貫性と統制性の向上

ガバナンスポリシーと手順の策定により、ウェブサイトの作成や管理における一貫性と統制性が向上し、品質の一貫性や情報の正確性を確保できます。

2. リスク管理とセキュリティ強化

ガバナンスポリシーに基づいたセキュリティ対策やリスク管理の手順の実施により、ウェブサイトの脆弱性やデータ漏洩などのリスクを低減し、情報セキュリティを強化できます。

3. コンプライアンスの確保

ガバナンスポリシーは法的規制や業界基準に適合するための指針となり、コンプライアンスの確保に役立ちます。法的リスクを軽減し、組織の評判や信頼性を高めることができます。

4. 透明性と信頼性の向上

ガバナンスポリシーの公開や情報のアクセシビリティの向上により、利用者や関係者に対して透明性を提供し、ウェブサイトの信頼性を高めることができます。

5. 効率性と生産性の向上

ガバナンスに基づいたプロセスと手順の確立により、ウェブコンテンツの作成や更新、承認などのプロセスが効率化され、生産性が向上します。重複作業やミスの削減にもつながります。

Webガバナンスを成功させるための5つの手順

では具体的にWebガバナンスを策定する際にどういったことを検討するのでしょうか。
以下に、ポイントとなる5つの手順を具体的にご紹介いたします。

1. ガバナンスポリシーの策定と公開

Webガバナンスポリシーを明確に策定し、組織内外の関係者に共有し、共通認識として参加してもらう事が重要です。関係者全体の協力を得ることで、ウェブサイトの作成や管理における一貫性と統制性が向上し、品質の一貫性や情報の正確性を確保できます。

2. 役割と責任の明確化

Webガバナンスに関与する関係者の役割と責任を明確に定義します。Webガバナンスチームやウェブマネージャーを任命し、ウェブコンテンツや機能に対する責任範囲を明確にします。

3. プロセスと手順の確立

ウェブコンテンツの作成、更新、承認、公開、削除などのプロセスと手順を確立します。
品質管理、セキュリティ対策、コンプライアンスのチェックポイントや監査手順も含め、一貫性と効率性を確保します。

4. 監視と評価の実施

Webガバナンスの実施状況を定期的に監視し、評価します。
ウェブアナリティクスやユーザーフィードバックを活用してウェブサイトのパフォーマンスや問題点を特定し、改善策を立案します。

5. トレーニングと教育の提供

Webガバナンスに関与する関係者やウェブ担当者に対して適切なトレーニングと教育を提供します。Webガバナンスの原則やポリシー、ベストプラクティス、セキュリティ手順などを学ぶことで、ガバナンスの一貫性と品質を向上させます。

Webガバナンスはサイトの成長に応じて更新していく必要があります。その際、これらのポイントを考慮し、Webガバナンスを継続的に改善することで、組織やウェブサイトの効果的な運営と品質管理を実現できます。ただし、ガバナンスの実施には組織の特定のニーズや状況に応じて調整が必要な場合がありますので、柔軟性も重要です。

まとめ

マイクロウェーブでは業務フローの整理から関係者間でのコミュニケーションプランの策定など、Webサイト運用業務の効率化や安定したサイトの運用をサポートいたします。

WebサイトのリニューアルやCMS、MAツールなどのシステム導入をご検討の際には、ぜひご相談ください。

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この記事の著者

マイクロウェーブ コーポレートプランニング本部

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